静岡県「インフルよりも新型コロナの方が、ある意味”軽い”」 重症化・致死率データを比較

2022年12月12日 08:53
カテゴリ: 日記

静岡テレビ 2022年12月9日

9日 県内で確認された新規感染者は3102人でした。先週の金曜日(2日)よりも265人増えました。前の週の同じ曜日を上回るのは4日連続です。1週間の感染者数は1万9123人で前の週の1.03倍となっていて増加傾向が続いています。

◆7月からの5カ月間で死者389人

こうした中、県は現在のオミクロン株BA.5が流行する中での死者について説明しました。

7月1日から11月30日までの感染者の死者は389人で、このうち158人 41%が新型コロナ感染が主な死因でした。死者の少なくとも5割は、コロナ感染が死亡の主たる要因ではないとしています。

◆インフルエンザとの比較

新型コロナと季節性インフルエンザとの比較です。インフルエンザについては厚労省に助言を行う専門家組織アドバイザリーボードの資料データで参照されたものです。

インフルエンザの重症化率は、60歳未満が0.03%、60歳以上が0.79%です。1万人のうち79人が重症化する計算になります。

致死率は60歳未満が0.01%、60歳以上が0.55%です。1万人に55人死亡という計算になります。

一方 新型コロナの重症化率は、60歳未満が0.01%、60歳以上は0.10%です。1万人のうち10人が重症化する計算になります。

致死率は60歳未満が0.003%、60歳以上が0.56%です。ただし、全員が新型コロナが主たる要因ではありません。

新型コロナが主な死因だったのは、60歳未満が0.001%、実数では32万8922人に3人でした。60歳以上は0.28%、6万7671人に191人でした。

つまり、60歳以上の致死率を見てみた時、インフルエンザは0.55%、新型コロナ(主因)0.28%となりました。単純計算では、インフルエンザは1万人に55人の死亡、新型コロナは1万人に28人の死亡となります。

◆静岡県「県などがデータを出し国が活用を」

県 健康福祉部・後藤 幹生 参事:
インフルエンザよりも新型コロナの方が、ある意味”軽い”という状況が証明されています。データをきちんと出して「静岡県ではこうです」という数字を示す。それを国の検討のためのデータとして活用してほしい

2020年11月~2021年2月の第3波の時には、新型コロナの致死率は2.21%と高く、約45人に1人が死亡する状況でしたが、2022年10月からの第8波では0.08%、1万人に8人まで下がっています。

後藤参事は致死率の低下については、新型コロナの弱毒化、ワクチン接種、治療薬ができたことをあげて説明しました。

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